MUKU-DATA   桧 無節 縦羽目板  +杉押縁補修

築30年以上、当初は桧の無節の羽目板を縦貼りしていたお宅です。
地域的に杉板(約200mm巾)を横張りして縦に@455間隔で押し縁で留める施工が一般的でしたので
当時としてはかなり張り上がった桧の白木の無塗装の状態は新鮮だったんでしょうね。
当時の棟梁は良く知っていますが(今は現役引退)あの大工さんだからこそ、
杉板+押縁という一般的な形からこの縦羽目にしたのも頷けます。

それから白木ですから暫くして色も褪せ、真っ黒に塗装、
2~3年前に外壁張り替えの相談を受け、洋風など窯業系サイディング、金属系サイディングなどあれこれと
検討したが、今の佇まいにシックリぜず、木の外壁へという事に。
桧、ヒバ、杉と全面張り変えも検討しましたが、それほど予算をかけたくないらしく、
実の継手部分に押縁を打ったという経緯です。

実継手部分は部分的に実が離れていたり、反りあがっていたりと、そのまま押付けても
板面にキッチリと接合しないので、
押縁巾は少し広めの45mmとし、押縁の裏に30mm巾の溝を取る工夫をして押し付けました。

連絡をいただき、2階西側が心配との事で確認に行ってきた訳でして、
心配な箇所はお施主様自らパテ補修されてありました。(もう確か80前後なのに・・・)
特に問題もなさそうなので2F西面のみ再塗装すればいいかと思います。
写真でもわかるように、新潟は北西の風が強く、西日の良くあたる特に2階外壁の塗装劣化が
早いですね。

2~3年経ちこの押縁付きの状態や全体の佇まい、コストなど含めて、
このやり方で良かったんだなぁ・・・と再確認できた訳です。

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